はい、三冬月と申します。
家の整理をしていた時に、源泉徴収票が出てきました。
何も知らなかった時には、ほとんど読んでいませんでしたが、FPの勉強をした後からは読むようになりましたね。
そこで今回は、源泉徴収を見てどれくらい税率がかかっているのかを見てみたいと思います。
源泉徴収の場合、大きい4つの数字が出てくると思います。
目次 |
これを見ていきたいと思います。
1.支払金額 |
これは1月からの1年間に会社から貰った給与の合計値になります。
ただ通勤手当については、こちらには含まれないです。
2.給与所得控除後の金額 |
これは支払金額から給与所得を差し引いた金額がこの数字になります。
こちらの出し方は、下の計算から求めるものになります。
(この表は令和2年になり、令和元年ですと10万円くらい控除金額が高くなります)
例えば支払金額300万円なら、3,000,000×30%+80,000=980,000となるため、
3,000,000-980,000=2,020,000が近い値となります。
ただし、660万円未満の場合は、給与所得控除の金額表というのがあり、それから出されているため、誤差が出てきます。
3.所得控除の額の合計値 |
様々な控除を計算した合計値となります。
基礎控除や配偶者控除、保険料の控除などを合計したものになります。
4.源泉徴収税額 |
これが所得税としてかかる金額になります。
下記の表を使って計算してみましょう。
支払金額300万円の人で、給与所得控除後の金額で出た計算結果(2,020,000)を使って、基礎控除(480,000)と社会保険料等の金額を500,000円とした場合で計算することにします。
まずは課税所得を計算します。
2,020,000-(480,000+500,000)=1,040,000
この金額が課税対象になる部分になります。
ここから上にある表を使って計算します。
1,040,000×5%=52,000
この金額に、復興特別所得税の2.1%を計算します。
52,000×2.1%=1,092
この二つ(所得税・復興特別所得税)の金額を足して(52,000+1,092=53,092)、100円未満を切り捨てた53,000円が源泉徴収額となります。
いかがでしたでしょうか。
今回は源泉徴収票についてお話していきましたけど、私が源泉徴収票を見てほしい理由は一つです。
それは控除が出た場合、どれくらい節税になるのかということです。
例えば誘い文句のように、「節税にもなりますよ」と言われたりすることもあると思います。
でも控除額がどれくらいかがわかって、所得税の控除がわからないと、実際にどれくらい安くなるかもわからないですよね。
例えば保険で年間80,000円払うと控除額は40,000円になります。
先ほどの例なら40,000×5%=2,000円位所得税が安くなるとわかるようになるわけです。
(住民税部分は控除額が最大の人は、28,000×10%=2,800円が安くなるので、合計すると4,800円になります)
「所得税が何パーセントかかっているのか」がわかると、節税も分かりやすくなるので、覚えておいたほうが良いですね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
また次回も来ていただけますと嬉しいです。
お相手は三冬月でした。