はい、三冬月と申します。
今回は、損益計算書とか貸借対照表を毛嫌いされがちですけど、簿記を知らない人のためにちょっとだけお話ししたいと思います。
私は簿記3級を持っていて、後には2級・1級を目指したいと考えています。
簿記と聞くと「難しい」「複雑そう」とか嫌なイメージがある人もいらっしゃると思います。
私も「難しそう…」って思いつつ勉強した人なので、お気持ちはわかります。
その「難しい」「複雑そう」といった毛嫌いを少しでも解消できればと思い、なるべく簡単にざっくりお話していきたいと思っています。
現在全く損益計算書などが分からない方が、
・四季報や会社の収益をちょっとでも理解したい
・簿記には興味あったけど、複雑そうで諦めていた
こういった方に向けたお話となります。
もしご興味・ご関心がありましたら、最後まで見ていただければと思います。
それでは今回のお話ですが、こちらの目次の順番でお話していきます
1.簿記って何のためにつけるの?
日々のお金の記録をつけて、最終的に「いくら財産があるのか」「いくらの収益があったのか」を把握するためにつけます。
簡単に言ってしまえば、会社版家計簿です。
例えばサラリーマンなどの方であれば、「給料がいくら入った」「固定費でいくらかかった」「食費にいくらかかった」などを記録していき、最終的に「年間貯蓄がいくら増えた」とか「現在の貯金は●円」というのがありますよね。
それを会社も同じことを記録していっているものなんです。
つまり、
①1日1日の入ってきたお金や、出ていったお金を帳簿に記録
(家計簿では給料・食費・家賃・水道光熱費などを1個1個記録しているイメージ)
②この記録を基に、損益計算書を作成
(家計簿では①の記録から一定期間の記録を足し引きし、計算書を出しているイメージ)
③会社が設立以降の損益計算書を基に、貸借対照表を作成
(家計簿では②の記録から今までの試算や負債を出しているイメージ)
会社の簿記を家計簿に当てはめると、こんな感じのイメージとなります。
日々の記録では下記のような、商品を仕入れたり・お客さんに販売したり・お給料を支払ったりということを記録しているわけですね。
2.損益計算書
上場企業が、四季報や会社のHPに乗せているのが、この2つではないでしょうか。
損益計算書:ある一定の期間の収支の報告書(1年・3か月単位など)
貸借対照表:いままでの会社の試算・負債の報告書
ここでは損益計算書をざっくり見ていきましょう
会社によって異なりますが、多く目にするのは「売上高」「営業利益」「経常利益」「純利益」は多いと思います。
売上高:販売(売上)した金額
営業利益:売上高から、仕入れた金額やお給料、家賃などを引いた金額
経常利益:営業利益以外から得た利益(例えば配当金や利息の受取など)と、営業利益までに含まれていない費用(負債の利息など)を足し引きした金額
純利益:経常利益から特別な利益・損失や法人税を足し引きした金額
こちらですと、分かりにくい部分もあると思います。
そこでちょっと無理やりなんですが、家計簿に置き換えた場合どうなるのかを見ていきたいと思います。
違っている部分もあるかもしれませんが、ご了承いただけると幸いです。
売上高:お給料
営業利益:上記より、家賃・通信費・水道光熱費・食費などを引いた金額
経常利益:上記より、株式の配当金などの収益や、ローンなどの負債の返済などを足し引きした金額
純利益:上記より、土地を売って売却益がでた場合や、税金を足し引きした金額
分かりにくかったり、ちょっと違う部分がありましたら申し訳ございません。
私も結構悩んで記載しているので、「この方がわかりやすいよ」というものがありましたら、コメントでいただけますと嬉しいです。
3.貸借対照表
最後に貸借対照表を見ていきましょう。
これはこの会社がどれくらいの資産や負債を持っているかを表したものですね。
資産だと、どういうものがあるかといいますと、現金や預金口座、土地建物や備品、こういったものを表しています。
負債については、銀行からの借り入れたお金や、買掛金と呼ばれる購入したものをあとで支払いをしますというお金を表しています。
資本というのがあるのですが、会社を作った時の元手などをイメージしていただければわかりやすいと思います。
家計簿で言いますと、今までの貯金額や投資などの資産や、住宅ローンやクレジットカードの負債などを表したものと考えるとイメージしやすいかもしれません。
4.簿記について
今までは「損益計算書」「貸借対照表」を作るために帳簿をつけているということと、帳簿の簡単な見方についてお話ししました。
最後にどういった帳簿をつけているかというのをお話いたします。
帳簿の付け方については「複式簿記」という方法で行っています。
…これだけだとわからないですよね。
普通の家計簿は「お給料25万円が振り込まれました」や「家賃の5万円を現金で振り込みました」になると思います。
複式家計簿の場合、一つの例ですがこういった感じになります。
「25万円が振り込まれました」⇒預金口座250,000 / 給与250,000
「家賃5万円を現金で振り込みました」⇒家賃50,000 / 現金50,000
なぜこうしているのかといいますと、収入は口座に入って、その収入の種類は給与というのが、こんな簡易的文字と数字でわかるからだと思っています。
時が経っても複式簿記が採用されているのは、わかりやすいという点と普及しているという点があるのではないでしょうか。
5.最後に
今回は簿記についてお話していきました。
興味があるけれども、固い言葉すぎて最初の一歩が踏み出せない方もいらっしゃるのかな?と思ってお話してみました。
もし簿記に興味がある方や、試験を受けてみようかなと思う方は、一度勉強してみるのはいいと思います。
私は3級に合格していますが、使っていた書籍は、スッキリわかる日商簿記3級という書籍で勉強していました。
けっこうわかりやすく書いていたので、反復読んだり問題を解いたりしていたら合格しました。
リンクを貼っておきますので、もし興味がある方は一度見てみてください。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
また次回も来ていただけますと嬉しいです。
お相手は三冬月でした。